かれこれ半年前の2024年2月21日 佐世保に新しい図書館がオープン致しました。
場所は佐世保市立図書館の目と鼻の先である京町病院 6階の食堂の片隅。
新聞・SNSでの広報活動の甲斐もあり、オープン前から巷でちょっとバズっておりました。
当日のオープニングイベントには大勢の参加者が来場する事は勿論なく、館長である母の大坂晴子によるトークショーも、理事長 大坂渥己による絵本『ぐりとぐら』の読み聞かせも老人の戯言のようになっていたとかいなかったとか。
冗談はさておき、父の趣味の一つである読書でありますが、「読んだ本をどうする問題!?」がありました。家族だけで読んで放置しておくのも勿体無いし、某ブック○フに持っていっても雀の涙程度にしかならないし、そこで京町図書館を設立する流れとなりました。
24時間 365日 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 営業しておりますが、スタバの併設はございません。
本の種類は多種多様で、直木賞・芥川賞・本屋大賞作品や時代小説・アート小説など様々なジャンルの本が取り揃えられているのが当館の特徴です。(多分どこの図書館もw)
貸し出しノートに貸出日・返却日と作品名、自分の名前を書く昔懐かしいスタイルでやらせてもらってます。たまに自分の名前ではなく、著者名を書いて館長から注意されているスタッフもいます。
みんながどんな本を借りているのか、どの本が人気か、『4ヶ月も経っているのにまだ読み終わってないのか!?』『むしろお前はこの先その本を読み終わることはあるのか?』など貸し出しノートを見ながら思いにふけるのも楽しみの一つでもあります。
当直の度に本を借りて帰る非常勤の先生、そんなに暇なのか?と思うくらい読むスピードが早いスタッフ、いつも難しそうな本を読むスタッフ、マツエクにカラコンなのに時代物が好きなスタッフなど、人間模様もいとをかし。
そんな京町図書館ですが、一番良かったのは自分自身も含めスタッフ間での良きコミュニケーションツールとなっていることではないかと感じています。本を通じてスタッフ同士の共通の話題や興味を持つことで、人間関係の構築やチームワークの強化にも繋がることでしょう。
これからも京町図書館がスタッフから末永く愛される場であることを願う次第でございます。
*利用は当職員限定であることをあらかじめご了承ください
京町図書館 司書 大坂薫平