放射線検査

CT検査

当院では、平成29年6月よりX線の被曝が少ない最新型80列マルチスライスCTを導入しています。 導入により冠動脈(心臓)CT*が可能になりました。

*冠動脈(心臓)CTとは

心臓カテーテル検査よりも非侵襲的にまた安価で冠動脈評価が得られる検査法です。造影剤を使用して、体にX線を照射し、撮影した画像をコンピューターを使って立体的に見たり、血管の性状を見ることで心臓の状態や働きを詳しく検査します。
冠動脈CT検査は、カテーテル検査に比べ受検者の身体的負担を大幅に軽減するだけでなく、検査費用も安価で気軽に冠動脈の評価ができる検査です。多くの研究の結果、非常に高い陰性的中率(NPV:約98%程度)を示していることが分かり、狭窄の有無などスクリーニング検査に有用なほか、無症状だが高脂血症や高血圧などのハイリスクな方から、労作時胸痛や狭心症・心電図異常など症状や所見の見られる方まで、狭窄の疑われる方に有用な検査です。 

80列マルチスライスCTの特長

  • 日帰り検査可能です。
  • 診断に耐えうる鮮明な画像描出
  • 迅速で丁寧な診断レポートシステムの構築
  • 造影剤の使用量が通常検査の約三分の二で、負担が少なくなります。
  • 被ばく低減のための様々なテクノロジーを搭載し、すべての人に優しいCT検査を提供しています。

主な描出可能な病変

冠動脈狭窄・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症・下肢静脈瘤・脳出血・くも膜下出血・脳梗塞・脳腫瘍・肺炎・肺癌・肺結核・肺気腫・大動脈瘤・肝臓癌・胆嚢癌・膵臓癌・腎臓癌・膀胱癌・前立腺癌・子宮癌・肝硬変・脂肪肝・血管腫など。

X線TV装置による検査 DR:デジタル ラジオグラフィ

主に、胃の検査や大腸の検査を行います。胃の検査は、バリウムを飲んでいただき、食道、胃、十二指腸球部を透視しながら撮影して行きます。大腸の検査は、バリウムを肛門から入れて、透視しながら直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、そして上行結腸を撮影して行きます。

主な描出可能な病変

食道癌・胃癌・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸癌・大腸ポリープなど。

X線一般撮影検査 CR:コンピューテッド ラジオグラフィ

胸部、腹部レントゲンや骨撮影などを行います。胸部レントゲンは、肺炎、肺結核、肺癌のような炎症や腫瘍、心臓の病変などを観察します。
腹部レントゲンは、炎症、外傷、腫瘍などによる消化管内異常ガス、腹水、腹腔遊離ガスの確認、結石、腫瘤陰影などの病変を観察します。
骨撮影の目的は、主に骨折の有無で、他に脱臼、関節炎、骨壊死、骨肉腫などがあげられます。

移動型X線装置(ポータブルX線撮影装置)

主に病室内で胸部、腹部、骨撮影などを行います。

骨塩量測定検査

骨密度(カルシウム量 Ca)を測定し、骨粗しょう症の早期発見、早期治療を目的とした検査です。検査部位は、腰椎、大腿骨、前腕骨(橈骨)などで行い、X線を用いて検査します。検査時間は15分くらいです。

一般的に中高年の女性に多い骨粗鬆症、まずは検査を!

種々の骨塩測定法の中で、腰の骨による検査が、最も精度の高い方法とされています。当院では、腰椎、大腿骨などの検査に対応した最新の骨塩量測定装置を導入致しました。

眼底検査

無散瞳眼底カメラによる検査(主に健診用)

検査目的

  • 高血圧症の細動脈硬化の評価→高血圧の病期判定、血圧管理、脳卒中予防につなげる。
  • 糖尿病性網膜症の評価→糖尿病の病期判定、血糖管理、失明防止につなげる。
  • 網膜静脈閉鎖による眼底出血、加齢黄斑変性症による黄斑部変性所見の発見。
  • 緑内障の早期発見