血管造影

血管造影とは

2017年8月より血管造影室として開設しました。
高血圧、急性・慢性心不全、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、不整脈、心筋症、心臓弁膜症、閉塞性動脈硬化症などの様々な心疾患や血管疾患を対象に検査・治療に当たっております。
これまでの大坂薫平(おおさかくんぺい)医師の累積検査数は、心臓カテーテル治療は1,500例の実績があります。
現在は毎週水曜日午後の予約制の検査・治療を行っていますが、今後はあらゆる患者さんに対応していけるようスタッフの充実化を図って参ります。

対象疾患

  • 心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患、急性心不全、慢性心不全
  • 心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症など)
  • 心臓弁膜症(大動脈弁・僧帽弁狭窄症また逆流症など)
  • 不整脈疾患(期外収縮、心房細動、心房粗動、心室頻拍、徐脈性、ブルガダ症候群、徐脈、ブロック、洞不全など)
  • 全身の血管疾患(上肢、下肢、腹部、腎動脈、頸動脈など)
  • 下肢閉塞性動脈硬化症、足壊疽、下腿静脈瘤、感染性心内膜炎
  • 二次性高血圧、大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離など)、肺高血圧症、静脈血栓症
  • 肺塞栓症など

対象となる症状

胸の痛み(胸痛)、労作時胸痛、肩~首の痛み、息切れ、動悸(胸がドキドキする)、 めまい、ふらつき、失神、脈のみだれ、早い・遅い、血圧が高い・低い、 足の痛み、しびれ、歩行中立ち止まる、足の潰瘍・壊疽、寝ると苦しい、 歩くと疲れる、健康診断で心雑音、心電図異常、レントゲン異常

行っている主な治療

  • 経皮的冠動脈インターベンション
  • 経皮的末梢血管カテーテル治療
  • ペースメーカー
  • 心臓リハビリテーション

行っている検査

12誘導心電図、平均加算心電図(レートポテンシャル)、ホルター心電図、携帯型心電図、トレッドミル運動負荷心電図、足関節上腕血圧比(ABI)、脈波伝播速度(PWV)、経皮酸素分圧測定(tcpO2)、心エコー図検査、血管エコー検査、CT検査、心肺運動負荷試験(CPX)、心臓カテーテル検査、冠動脈造影、血管造影、電気生理学的検査

検査内容

心臓カテーテル検査とは、腕の動脈、足の付け根の動脈・静脈から心臓の各部屋や血管(冠動脈)に細く柔らかい管(カテーテル)を入れ、その中の圧力を測定したり、造影剤を使って心臓の各部屋の大きさ、筋肉・弁の動き、冠動脈が狭くなっているかどうかなどをみたり、不整脈の原因は何かなどを詳しく調べる検査です。また、検査だけでなく治療も行うことができます。

検査当日の流れ

前日からの入院となります。

1. 検査に呼ばれるまで病棟で待機します。

2. 検査の順番がきましたら、病棟の看護師が検査室までご案内します。

3. 検査室入室後、検査台にあお向けになり検査の準備を行います。

4. 穿刺部位(針を刺す場所)の消毒をおこない、体の上に清潔な布を被せます。

5. カテーテルを血管内に入れ、検査(治療)を行います。

6. 検査後、カテーテルを抜いて止血のためベルトで固定します。

7. 検査後すぐに、検査結果のご説明を行います。(ご家族も一緒に)

8. 検査後は車椅子で病棟に戻ります。

翌日または翌々日には退院となります。

注意事項

  1. アレルギー体質の方、血が止まりにくい方は先に医師に申し出てください。
  2. 内服薬の服用については、医師の指示に従ってください。
  3. 検査(治療)前は絶食となります。検査(治療)後の食事は、医師、看護師の指示に従ってください。
  4. 入れ歯、コンタクトレンズ、めがね、時計などは外していただきます。
  5. 検査中は、針を刺す場所を消毒し、体の上に清潔なシートをかけて検査を行うため、動くことが出来ません。
  6. 検査中に気分不快、胸苦しさ、悪寒・発熱、吐き気、動悸などがあれば、すぐ医師、看護師にお知らせ下さい。
  7. 検査後、止血のため3~6時間安静が必要となります。医師、看護師の指示に従ってください。

検査に必要な造影剤について

  • 血管造影検査は、造影剤という薬剤をカテーテルから注入し、X線を用いて血管を抽出します。
  • 造影剤を体内に注入すると、体が熱く感じることがありますが、特に問題はありません。
  • 造影剤は、数時間で尿とともに排出されます。

※まれに副作用が起きることがありますが、検査中はスタッフが患者さんの様子を観察し、万一の場合においても、すばやく対応ができるよう準備した上で検査を行っています。